Simple is the best


  私は悪だ

ここでは、BBS内で大反響を受けたノンフィクション「私は悪だ」の
全編の掲載を載せているところです。お読みください。


【題名】私は悪だ
【作者】めいく
【日時】2001/06/04 21:02:02 
より転載。


これは私の体験したことです。
今までの私の行為の懺悔も含め、お話したいです。
なお、長文ですので苦手な方は注意してください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は最近になって、ラグオルに戻ってきました。
発売当初からやっていた私ですが、訳有ってここ3ヶ月程PSOから離れていました。
何故戻って来たか・・・特に理由はないのです。
ただ、PSOを離れたのには理由が有ります。それは・・・・

あれは、PSOの世界が出来てからそんなに間もない頃でした。
私は当初、アイテムを人と交換し、皆にあげるのが好きでした。
誰かが「あのアイテム欲しいなぁ」と言えば、必死でBBSに書き込み、
誰かに似合いそうなアイテムがあれば、頑張って人と交渉して手に入れたものです。
そう、私としては善意だったんです。
『その人の喜ぶ顔が見たい』
ただそれだけで、それ以上の理由はありませんでした。
そんなアイテム探しの日々でしたが、時が経つにつれてPSOの世界に
「不正なアイテム」が出回り始め、悪い噂が広がり始めました。

その噂は私の周りにも広まりました。
そんなある日、友達3人と冒険をしておりました。
ふとした事から「噂」の話になりました。
「最近チー○とか増えてる見たいね~」
「そうそう、なんかレアを配る人とかも居るみたいだね」
「やだよね~、そういう人~、荒らさないで欲しいよね!」
私は聞いていました。
そんな会話の中、友達が何の気なしに、ふと言いました。
冗談だったののでしょう。軽く流せばよかったのでしょう。
でもその言葉は私にまっすぐ刺さりました。
「***(私の名前)さんも、レア配ってるよねー。
 あれも実はチー○で出してるんでしょ?(笑)」


言葉がありませんでした。
「違うよー!私は自分で出したアイテムを交換してもらってるんだよ。
 私はチー○はしてないよ!」
と、言えば良かったのかもしれません。
でも出来ませんでした。あまりの事に頭が真っ白になりました。
それに、私自身はそれをしていなくても、交換した相手がそれをしている可能性も有ります。
知らない内に、チー○品を持っていた可能性も有るのです。
だから、なおさら言えませんでした・・・。

・・・でも、正直自分でも薄々気付いていました。
『いつか言われるのでは?』と。

この事だけが原因ではありませんが、
そんな事があり、いつからか私はラグオルに行かなくなりました。
友達に訳も言わずにPSOから離れました。



そして数ヶ月が経ち、今私は又ラグオルにいます。
久しぶりにオンラインにつなぎました。
見慣れていたはずのロビーも何故か懐かしく感じました。
「み、みんなこんちわ~!♪」
緊張しながら皆に挨拶をしました。
惑星ラグオルは今日も青いなぁ。。。などと、久々のロビーを堪能していると、メールが来ました。
『!?』
驚きました。数ヶ月も居なかったのに、何故メールが来るの!?
差出人の名前を見ました。
その人はPSO発売当初からの一緒にいた、私の大切な友達の1人でした。
はやる気持ちを抑えメールを読みました。
「やほー!久しぶりー!元気だった!?皆心配してたんだから!
 罰として早く私の部屋に来るように!ではでは!」
その人は以前と変わらぬはなしかたでした
私は少し考えました。
その人は今日たまたま私を検索してくれたのでしょうか?
・・・そんな偶然は多分ないでしょう。
その人はきっと、私がいなくなってからも、いつも探していてくれたのでしょう。
私は嬉しさと懐かしさで、すぐにその人のカードを探し、検索し、逢いに行きました。
部屋名は『**(私の名前)さんお帰り』
私は嬉涙を浮かべながら、その人の待つ部屋に入りました。

--- キュ~ンキュ~ン・・・ ---
部屋に降りるまでの時間さえうっとうしく思います。
『早く。早く逢いたい。』
--- シュン ---
「おー!久しぶりー!」
「どうしてたん!?心配したぞー!」
部屋に入った瞬間、その人が言いました。
「久しぶり!ちょっと色々有ってねー・・・ごめん(苦笑)」
私も挨拶をします。
PSOを離れていた理由はあまり言いたくありませんでしたので、言葉を濁しました。
「あれ?**(私の名前)さんは、キャラ新しく作ったんだね♪」
その人は私に問いかけました。
・・・そう、私は以前のキャラではありませんでした。
ラグオルに戻る際に、新しいキャラを作りました。
理由は、以前の事を思い出したく無かったから・・・。
ぼっとしていた私に、その人が言いました
「・・・辞めた理由と同じ理由か?」
ドキッとした私はうっかり言ってしまいました。
「チー○とは関係ない!」

「・・・やっぱり・・・」
後で聞いた話ですが、私がいなくなった理由は、あの時いた友達から話を聞いていたので、
大体予想はついていたそうです。

私は辞めた理由の大体を話しました・・・
「だって、私のあげた中にチー○も混ざってたかもしれないじゃん!」
「私がチー○してなくても、交換で手に入れたんだから、相手がチー○してるかもしれない!」
「アイテムあげた人からそんな目で見られるのがやだった!」
等々・・・今まで溜まっていたものをすべて吐き出すみたいに・・・。
最後に私は言いました・・
「・・・貴方だってそういう目で見てたんでしょ!?言わなかっただけでしょ!?」

「まてよてめぇ!なに勝手な事ほざいてんだよ!
ちょいこい!!!森な!森!」
その人はそういってラグオルに降りて行きました。
興奮気味の私も、半ばヤケクソで森へ付いて行きました。

--- シュン ---
森につくと、その人は武器を持ち変えました。カッ○ラリです。
その時の私は、意味がわかりませんでした。
喧嘩腰で私は言いました
「なに!?森!?森でなんの用!?」
その人はいいました。
「おれ、これずっと使ってるよ。ずーっと。」
『?????』私は何の事かわかりませんでした。
私がぼっとしていると、その人が続けます
「これ、君にもらったやつだよ」

・・・『あ!』・・・思い出しました。それはまだ最初のころだったと思います。
私は「その人」に似合うだろうと、交換で手に入れ、プレゼントしたのです。
「でもそれってすごく最初のころでしょ!?まだもってたの!?」
「君にもらったものだから。大事にしてたからねー(笑)」

・・・・言葉がありませんでした。嬉しくてです。
言葉に詰まる私にその人が言います
「どした?あ~、感動して泣いてるんか?よしよし(笑)」
「泣いてなんかいませんよ!」
必死に言い返しましたが・・・嘘です。泣いていました。
涙を止めようと思っても止まりませんでした。
そんな私にその人が言います。
「話は大体聞いたけどさ、俺はきみがチー○してるなんてこれっぽっちも思ってない」
「交換相手がチー○してたとしても、最初に君が出したものは本物だよね。
 だったら、これだって本物だよ。俺はそう思う」
私は泣きながら反論しました。
「チー○品はチー○品だ!
 最初の頃はチー○品を知らなかったなんて理由にならない!
 相手がチー○してるかの区別がつかないなんて理由にならない!
 すべてはアイテムを持つ私に責任がある!
 そんな危険のあるものを配った私は『悪』だ!」と・・・。

「あははははは」
笑ってその人は言いました。
「君は悪くないよ。悪いのはチー○する人だ。だろ?」

その一言で私は胸に詰まっていたモノが、少し取れたような気がしました。。
『ありがとう・・・・』
心の底から言いました。

心のにつかえていた物を吐き出した事で、すっきりしたのかもしれません。
ただ、それ以上にその人の言葉で救われました。
私の中のすべてがそれで解決した訳ではありません。
でもその人にそう言ってもらえた事で、ただ救われました。

同時に、後悔の念に捕われます。
何故みんなに話さなかったのか・・・。
何故勝手にラグオルを離れたのか・・・。
ただ、後悔ばかりしていてもしかたない、今私が皆に出来る事は!?
と考えた時「これからもラグオルに来る事」が私に出来る事だ!と思いました。
だから私はこれからもラグオルで冒険を続けます。

私はもう1人で悩み、ラグオルを去る事は無いでしょう。
だって、こんなにも信用してくれる人がいるんですから。
こんなにも考えてくれる人がいるんですから。
私はラグオルで冒険を続けていきます!

最後に、ネットワーク初心者の私に、ネットワークゲームの面白さ、
感動を与えてくださった「ソニックチーム」や「ラグオルの友達」に感謝します。
どうもありがとう



Infomation
headline
diary.1
Archives
PSO
UO
ID
Nico
Pixiv
Twitter

Total
: donaco
: dona
: dona_co_art

: