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鏡もて見るごとく

-新約聖書 コリント人への第一の手紙 第13章11-12節-

われ童子の時は語る事も童子の如く、
思ふ事も童子の如く、
論ずる事も童子の如くなりしが、
人と成りては童子のことを棄てたり。

今われらは鏡を持て見る如く見るところ朧なり、
然れど、彼の時には顔を対せて相見ん。
今わが知るところ全からず、
然れど、彼の時には我が知られたる如く全く知るべし。

私達が子供の時は、
子供らしく話したり、感じたり、考えたりしたが、
大人となった今では、子供らしい事を捨ててしまった。

今、私達は、鏡に映して見るようにおぼろげに見ている。
しかし、その時には、顔と顔とを合わせて見るだろう。
私達の知っている事は、今は一部分に過ぎない。
しかし、その時には、私達が完全に知られている様に、知るだろう。