夕暮れの籐椅子 校庭の竜巻に向かって走り 開かずの5階へ上った 十字架の書いたチラシを渡す人達 一ヶ月蓋を開けてない牛乳ビン 台風が来た次の日 体育館に鉄骨が刺さり、 図書館の屋根が消えた 床をふく僕達を見つめる穴
TOKIO 暗がりに顔が浮かぶ向こうでは 星海が線を引いて消えて行く 墓標の群れに明りが灯る頃 蛙の声が戸を越えて流れる 苔生える石畳は続き 灯篭がその上に並ぶ 橙の気だるい日がある頃 。。。 見るでもなくつけっ放し あてもなくチャンネルを変える 振り返ればそこには 遠く離れた故郷を思い出す