月別アーカイブ: 2002年7月

ただ…

些細な事に気を取られる
ネイルが少しはみ出た位の事に
独り、溜息が出る そうなるほど
疑念が沸き上がり 嫌悪した

報いや反応が無い事は半ば諦め
ただ穏やかに過ごすのは悪くないが
何時か苦しくなり 長くは続かず 
思わず吐き出しそうになる

吐き出してはいけない 
何故なら、汚してしまうから
穢れた姿など見たくはない

後悔先に立たず
しかし、先は分らず
悔いるよりまずは学べ

星空に…

白い空と緑の木
ゆらゆらと流れて
蒼い窓が広がれば
一筋の線が引かれるよ

誰も居ない部屋の中
1人で眺めては
ブーンと音がするだけ
穏かに日差しが入るの

寂しい事も一度置いて
ゆるりと座る
移り行く雲を見ては
目を閉じる

ぽつりぽつりと人が来て
灯りが点り始め
人声と足音が
響き鳴らされるわ

ふっと我に返れば
冷えた背中と胸と
口元を拭いて戻るよ
鐘の音と共に

少し先を見上げては
胸をときめかせて
筆を取り走らせると
針が明日へ進む

拝啓…

困った顔に何とはなく
会いたいとは言えなくなった
ぬかるむ足に引きづられ
また遠くなった気がして―――

きっかけは貴方が言わせた私の言葉
時間は過ぎ去り 夜はふけ
想いは突き刺し 眠りに就く
暫く残った勘違いと心配に心焦す

久々見る車窓の外を想像しながら
コンソールスクリーンに重ね
好きとは言え無くなった私は
足を踏み出しホームへ入る

櫻は散り、祭りが近くなる
特に変わらぬ日常と関係
何も変わらぬ詩作や情熱
少しも揺らぎはしない貴方は?