月別アーカイブ: 2002年8月

もっと素直になれたら

虫の音、唸る機械
融けいく氷 車の音
高鳴る鼓動、乾いた微笑み
降り注ぐ雨雫

ゴツンゴツンと壁を殴りつける
矛先の形は既に無く
血と肉の塊となり
あたりに、散らばって行く

暗い情念を載せて
いつまでも殴り続ける
終わりは来ない 言われた通り、
矛先が仕舞われるを待つほかには

早く別れてしまえばいい
本気でそう思う自分がいる
だが、もし、そうなったなら
私は泣き崩れてしまうだろう

何故私が気を使わなければならないのか?
何故私に気を使われているのか?
状況が変われば立場も変わる
相手の余裕に私は苛立つ

一歩一歩、苦しくなる
一歩一歩、離れていく
だが、それがどうしたと言うのだ
先に進むしかないのだから

雨に抱かれる。わざと濡れれば
流れて行くような気がして
何をしたら良いかなんて分らない
でも、次へ行こう

雑感

青く澄んだ空が広がり
雲は思い思いに行き交う

差し込む光は
部屋を乳白に染めた

私は、それらを見つめているだけだ
ただ、何も思わず ぼんやりと

しかし、時はそうさせない
川から這い上がるのにやっとな私に何ができようか

+ + + + + + + + + + + + + 

いい人とは
どう言う意味だろうか?
居ても居なくてもいい人
自分に都合がいい人

いつも、決まったこのように
こう言うのだ
曰く、貴方はいい人だけれど…
曰く、貴方はいい人だから大丈夫

おそらくは他意がないのだろう
だが、そうだろうか?
ただただ、自分の印象を悪くしない為
それだけなのではないか、、、

そう考える自分が悪いのだ
今は、ただ、疲れるだけである
優しい言葉さえ
踏みつける様では

雑感

何時までも続くトンネルであるかの様に
降る雨は、熱していた街を冷やして行く
雨音を楽しむには、少し忙しい。そして
何時ものけだるさと虚しさに包まれる。

結局、一人相撲だと感じても仕方の無い事だ
気にしなければ良いのだろう事を
いつも問い詰めたくなるのを抑えるのは…
言わないだけ、ましになったと言う事か?

ただ、嫌われたくないから優しくする
吐き気がする様な考えには眉を顰める
どうしようもなく、
そうしなければならない事にも

落ちては散る音に耳を傾ける
誰に聞かれるでもなく
皆に等しく、過ぎて行き
世の中の不条理さを一時忘れさせる