インフルエンザウイルスは、100nmのRNAウイルス。
ヒトに感染した場合は、鼻腔や咽頭粘膜表面の上皮細胞にあるシアル酸に吸着、
貪食により細胞に取り込まれ、細胞内で増殖。その後、細胞外へ放出される。
インフルエンザウイルスは、核蛋白(NP)と膜蛋白(M)の抗原性に基づき、ABC型に分類される。
A型は、ウイルス粒子表面のHA(赤血球凝集素)とNA(ノイラミニダーゼ)により、亜型に分別。
B型も同様の糖蛋白を持っているが、亜型は1つ。
C型はウイルス表面にHE(ヘマグルチニンエステラーゼ)と呼ばれる糖蛋白しか無く、亜型は1つ。
HAとNAの抗原性の変異で、大きな流行が起こることがあるとされている。
主にA型が大きな流行を起しているが、B型もヒトに感染し流行を起こす。
C型もヒトに感染するが、こちらは大きな流行は起こさないと言われている。
B型C型の主な宿主はヒトで、まれにB型はアザラシ、C型はブタに感染すると言われている。
A型は、ヒトを含むほ乳類や鳥類に広く分布し、水禽類、特にカモが自然宿主と考えられている。