一つと千の雫

貴女の胸にいつか届くの?
雨が舞い降りては散る
交す言葉は永遠に続く
だけど、つながる事は無い

一人、岩戸に隠れ
貴女は黙り込む
集まる声を塞ぎ
誰もが立ち去る

止む事無く降り続き
そして、岩を穿つ
何時かはと、待ち望む
その顔を照らす日を

1つの雫が落ちては流れ
やがて 溢れて満ちる
扉は開き 振り向く貴女
光り 輝き舞い踊る

差し込む日を
覗き込んだ貴方の顔は
その時、私に
語り掛ける貴方の声は?

貴女が流す涙は
全て舐め取り去るよ
岩を伝う雫が
落ちて行く様に

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