虫の音、唸る機械
融けいく氷 車の音
高鳴る鼓動、乾いた微笑み
降り注ぐ雨雫
ゴツンゴツンと壁を殴りつける
矛先の形は既に無く
血と肉の塊となり
あたりに、散らばって行く
暗い情念を載せて
いつまでも殴り続ける
終わりは来ない 言われた通り、
矛先が仕舞われるを待つほかには
早く別れてしまえばいい
本気でそう思う自分がいる
だが、もし、そうなったなら
私は泣き崩れてしまうだろう
何故私が気を使わなければならないのか?
何故私に気を使われているのか?
状況が変われば立場も変わる
相手の余裕に私は苛立つ
一歩一歩、苦しくなる
一歩一歩、離れていく
だが、それがどうしたと言うのだ
先に進むしかないのだから
雨に抱かれる。わざと濡れれば
流れて行くような気がして
何をしたら良いかなんて分らない
でも、次へ行こう