草稿詩篇

 今となっては、昔になってしまったあの頃。
 思い返せば懐かしく幸せだった日々が-
 あの日々がいつまでも続くと、どこかで確信していた。
 その時は…

 けれど、私達のまわりは激しく流れていて
 立っているのさえやっとで、
 ともすれば足をすくわれてしまう。
 流されてしまえば、打ち揚げられるのを待つばかりだ。

 ここには数百万の人が居るのに
 会おうと思う人は一人も見当たらない。
 世界はこんなに広いというのに
 ただ、私だけが一人取り残されているような気がして・・・

 そう….
 いつも振り返りながら
 変わることも無く
 ただ、生き長らえている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です