■CNET Networks:ハッカーが「Everquest II」で大量の通貨偽造–20%のインフレ状態に
ソニーによると、ハッカーのグループが先週末、オンラインゲーム「Everquest II(EQ2)」で
使われている通貨を大量に偽造したため、同グループが捕まるまでの24時間で、
ゲーム内の経済が20%のインフレ状態になったという。
EQ2の開発元であるSony Online Entertainment (SOE)の
Chris Kramer(広報担当ディレクター)によれば、偽造を行ったプレイヤーらは米国時間6日、
同ゲーム内で通貨として通用しているプラチナを大量に偽造するために、
いわゆる「デューピングバグ(duping bug)」の使用を開始したという。
デューピングバグとは、オンラインゲームのコードが持つ弱点を悪用し、
通貨などのアイテムを効率的に偽造するハッキング行為をいう。
偽造を行ったプレイヤーらはその後、不正なプラチナの売却を
「Station Exchange」で試みようとした。Station Exchangeは、EQ2で使われる武器、鎧、
通貨などの仮想アイテムを売買する公式オークションシステムだ。
「ゲームで使われる通貨量が約24時間で5分の1も増加した」とKramerは説明し、
「この種の事柄を検知するアラームを多く用意しているが、
同日、それらのアラームが一斉に作動した」と語った。
Kramerによると、MMORPGであるEQ2の経済は、直ちに攻撃前の状態に戻されたという。(略)
Krameによると、Station Exchange用サーバ上でデュープバグが発見された後、
同社のカスタマーサービスチームが、偽造プラチナの売却を阻止するために、
オークションを直ちに停止したという。同チームは、ハッカーを特定でき次第、
偽造したプレイヤーたちのアカウントを停止した。
ソニーでは、これらのプレイヤーの名前を公表していない。(略)