月別アーカイブ: 2002年8月

薄闇

モニターの灯に照らされて
薄ぼんやりと映る蛍光灯
うるさい蝉は静まり、虫が鳴き
葉音が波打ち、雨が近づく

要らない存在なのだと
そう言う想いに苛まれ
鬱々とした日を過ごすのだ
結局は分らないままに・・・

明るさを求めては
スクリーンを虫が這い回る
眠たい顔を擡げ
無心に縫いさる

草稿

道はだんだんと細くなり、、、
失う事を恐れているのではない
忘れてしまう事を恐れているのだ
変わらない日常に流されて

誰にでも言える訳がない
遮られて伝わらない言葉
赤くなる程に遠く感じても
悲しくないのは何故だろうか

ただ、この重苦しい
腹の痛みはなんだろうか?
小さな窓を覗き込み
見てはいけなかったと後悔する…

まるで子供のように
些細な事で、揺さぶられ
落ち込んで行く
虚しさとやるせなさだけが辺りに漂う

まるで、カラクリ人形のように
クルクルと回りつづけるのだ
暗闇の中でひたすらに 辛い事は
私は人形になれないことだ

涙を隠すように雨が降る
自分の罪を他に着せて
気休めにしようとする
だが、結局私が悪いのだ