今、生きている

ある日、ある病院の面接へ
面接官が聞きました 貴方は
やり直せるなら 何をしたいって
私はにっこり笑って答えたの

『特にありません』って
晴れ渡る外を背に 見つめ合う
眉が揺れ動き つらつら話す
エアコンと通り過ぎるベットと

それは誰もが 何度も思うはず
嗚呼、やり直せたらなぁって
生まれ変わったら今度はってね
だけど、私は考えるの

もし、やり直しても もう一度
貴方に会えるでしょうか??
もし、生まれ変わったなら 
みんなと出会えますか?ってね

私は、今を生きる。
振り返るのはまだ早い
彼岸が近くに見えてから
で良いと思うから

今に満足して不満をこぼす
とりあえず精一杯やらなきゃ
毎日振り返ってばかり
そんな日々はもう沢山

『ありがとう』と、素直に言える
そんな風に変われたのは誰でも無く
貴方のお陰… 何時も思うの
貴方に会えて本当に良かったと

やっぱり今を大事にしたい
決して今に満足してる
わけじゃないのだけれど
皆に、感謝を込めて ありがとう

今はII

私の言葉に動揺し 踏み外さないように
バランス取り しかし、優しく包み込む
力無く見つめ 足りない言葉に 黙りこむ
私はただ…いや、  。

時折置かれた 書置きを見ては 揺れ動き
毎日無いかと探してみる 結局無いのだけれど
探してみる 私書箱はいつも空
往復はがきだけ売れていく

黙り込む時間 恐れる二つの窓
勘違いされる事を嫌い
応えて饒舌になる 切れないように
ひらリひらりと 闘牛を御す

今はI

何時からだろう 遠くばかりを見るようになったのは
あちらへ行くほど 輝きが増し、辺りは翳む
結局は変わりはしないのに
私は見逃しながら見つめている

辺りは鬱々とした空が漂い
黄昏が詰め込まれている
泥に埋もれた地平は 離れを薄くする
もがいて進んだとしても、変わらぬ風景があるばかり

一万年待った。と聞き   考える
どこまで待てるだろうかと
道は無く、先はどこにあるや
歩き出して間もない 今迷うにはまだ早い