綿地の空が木枝からのぞく
下には白い墓標の群れが見え
向こうを気にする事もなく
喧騒と紫煙の臭さが身にしみる
自身の無さと寂しさに
口が開き、紛らわす音で溢れる
焦りと期待が先に立ち
頁を手繰り寄せる手は忙しい
漂う無力感に抱かれて
虚空を見つめ思いに耽る
浪費した時を数え
次の道へ歩みだす
金色に輝く流体と
ゴミに囲まれ 下に俯き
煩さに身を離し
レンズの向こうに何を見るや?
小さなwindowsを見つめ
豆腐の角を叩きのめす
やる気の無い眼差しを向け
熱心な言葉を吐き出す
一時の空白、空いた流れ達
自分に関係無いかのように
短い影を落とし
ただひたすら じぃと 彼らはたたずむ