足元を歩く蟻が
一斉に私へ顔を向けた
無表情な顔が幾つも
静かに影を落として
ただそれだけなのに
あなたは幸せを
私は幸せを
二人は互いに
感じているのだろうか
私もあなたも
白い砂浜へ誘う
皆はそう望むけれど
扉があるわけでもなく
ひと時の暖かさを求め
息苦しい吐息を交わす
あなたと二人でただそれだけなのに
氷に血がにじむ
苦しさや寂しさから
逃げるように
白馬の王子様を待つ
誰かに成りすます
けれどそこは
いつもと変わりの無い
狭く暗い部屋の中
誰かが1人佇むだけ
触る事の出来ない物ばかり
蛇の首達をもたげさ迷う
ただ癒されたいそれだけなのに
疲れ落ちて眠る
ただそれだけ
けれど手に入る事は無く
ひたすら耐える目には
青い空と白い砂浜
一つと千の雫
貴女の胸にいつか届くの?
雨が舞い降りては散る
交す言葉は永遠に続く
だけど、つながる事は無い
一人、岩戸に隠れ
貴女は黙り込む
集まる声を塞ぎ
誰もが立ち去る
止む事無く降り続き
そして、岩を穿つ
何時かはと、待ち望む
その顔を照らす日を
1つの雫が落ちては流れ
やがて 溢れて満ちる
扉は開き 振り向く貴女
光り 輝き舞い踊る
差し込む日を
覗き込んだ貴方の顔は
その時、私に
語り掛ける貴方の声は?
貴女が流す涙は
全て舐め取り去るよ
岩を伝う雫が
落ちて行く様に